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HTTPステータスコードについて
Webサイトにアクセスしたときに、正常な画面を見ることができず、「404 Not Found」や「503 Service Unavailable」といった3桁の数字が表示されたという経験はないでしょうか?
この3桁の数字は「HTTPステータスコード」と呼ばれ、たくさんの種類があり、それぞれ意味する内容が異なります。HTTPステータスコードを知ることで、アクセスしたサイトに何が起こっているのかを自分で把握することができるので、この機会にぜひ覚えてみて下さい。
HTTPステータスコードとは?
HTTPステータスコードを簡単に説明すると、Webサーバーからのレスポンスの結果を表す、3桁の数字のことを言います。
普段何気なくWebサイトを閲覧する際、Webサイトが表示されるまでには、以下の処理が行なわれています。
①Webブラウザから閲覧対象のWebサーバーに対して、リクエストが送信される。
②リクエストを送信したWebサーバーからレスポンスが返ってくる。
③Webサーバーから受け取った内容をWebブラウザに表示させる。
HTTPステータスコードは、②のタイミングでWebサーバーから受け取った返事の部分に該当し、Webサイトを正常に表示できなかった原因について、3桁の数字で教えてくれます。
HTTPステータスコードの種類と意味
HTTPステータスコードには、100番台から500番台まで様々な種類があります。
それぞれの番台の特徴や、代表的なHTTPステータスコードについて、説明します。
100番台
100番台のステータスコードは、Webサーバーがもう少し情報が欲しい、処理に時間がかかるなど、継続して処理されている状態を表しています。
100 Continue
これまでのすべての処理が OK であり、クライアントが要求を続行するか、または要求がすでに終了している場合は無視することを意味します。
200番台
200番台のステータスコードは、処理が成功して正常にレスポンスできている状態を表しています。
Webブラウザから正常にWebサイトを閲覧できている場合は、ほとんどが「200 OK」を返しています。
200 OK
リクエストが正常に処理できたことを意味します。
202 Accepted
リクエストは受理されたが、まだ実行されていないことを意味します。
300番台
300番台のステータスコードは、リクエストの完了に追加処理が必要である状態を表しています。
例えば、「301 Moved Permanently」は301リダイレクトと呼ばれ、恒久的にページを移動する場合に用いられています。
300 Multiple Choice
リクエストに対して、複数のレスポンスがあることを意味します。
400番台
400番台のステータスコードは、Webブラウザからのリクエストに誤りがあり、レスポンスを返せなかった状態を表しています。
クライアント側での操作や入力に不備があった際に発生するエラーなので、400番台のエラーが出た場合、一度ご自身の操作や入力内容を見直すのが良いです。
401 Unauthorized
アクセス権がないまたは、認証に失敗している状態のことで、認証に必要なIDやパスワードが誤っている場合に発生するエラーです。
403 Forbidden
アクセスが禁止されている状態のことを指します。
原因としては、クライアント側で管理者によってアクセスが禁止されている場合などが考えられます。
VPNなどの特定のネットワークからのアクセスのみ閲覧可能であったり、管理者向けのページやディレクトリなどの特定の人に向けたページを閲覧した際によく見られるエラーとなります。
404 Not Found
サーバーがリクエストされたリソースを見つけることができない状態を意味します。
URLの誤りによってエラーが発生する場合もあるので、一度URLが正しく入力されているかを確認するのが簡単な対処方法です。
500番台
500番台のステータスコードは、サーバーがブラウザからのリクエストの処理に失敗した状態を表しています。
クライアント側では復旧するまで何も出来ることはありません。サーバ障害が復旧するまでは時間がかかりますので、ある程度の時間を置いてから再度アクセスをすると正常に表示することがあります。
400番台と異なる点は、クライアント側ではなく、サーバー側にエラーの原因がある点です。
500 Internal Server Error
サーバーの内部に何らかのエラーが発生し、正常にリクエストを処理できずにWebサイトを表示できない場合などに用いられます。
503 Service Unavailable
Webサーバーが過負荷状態に陥るなどして、Webサイトを表示できない場合などに用いられます。
一気に大量のアクセスがWebサイトに集中した場合などに発生する為、見かけることの多いエラーコードとなります。
サーバーとは?
サーバーという言葉は、ほとんどの方が1度は聞いたことがあると思いますが、「サーバーとは何か?」について正確に説明ができる方は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、サーバーに関する基本的な情報や種類についてご紹介しますので、サーバーに関する理解を深めたい方や、今後サーバー運用を考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
そもそもサーバーとは?
サーバー(Server)とは、提供する側という意味を持つ言葉です。利用者の要求(リクエスト)に対して、それに応答してデータなどを提供するコンピュータやプログラムのことをサーバーと呼びます。
また、サーバーからサービスを受ける側のコンピュータのことを、クライアントと呼びます。
サーバーの役割について身近な例で簡単に説明すると、インターネットでWebサイトを見る場合を考えてみて下さい。
Webサイトを見る際、ブラウザでURLを入力しますが、このとき表示させたいWebサイトをクライアントからサーバーにリクエストしています。そして、サーバーは、リクエストのあったこのWebサイトのデータをクライアントに提供します。
この一連の流れの結果、インターネットでWebサイトを見ることができています。
このように、サーバーはWebサイトの表示だけでなく、メールの送受信など、普段何気なく利用している様々なものに関係しています。
サーバーの種類
サーバーは、その役割に応じていくつかの種類があります。ここでは、代表的なサーバーの種類について説明します。
Webサーバー
Webサーバーとは、Web サイトや Web アプリケーションを表示するために使われるサーバーです。クライアントが使用するブラウザ上にデータを送信して、Web ページを表示させます。
Webページをクライアント上に表示する上で必要である、文章か書かれているHTMLファイルや、ページ内の構成やデザインを調整するCSSファイル、画像ファイルなどが納められています。
メールサーバー
メールサーバーとは、メールを送受信するために使われるサーバーです。通常、メールの送信と受信でサーバーを別にして管理されています。送信をするサーバーは「SMTPサーバー」、受信をするサーバーは「POPサーバー」(サーバーにあるメールをパソコンなどの端末にダウンロードして、端末上でメールを管理する仕組み)や「IMAPサーバー」(サーバーにあるメールをダウンロードせず、サーバー上でメールを管理する仕組み)と呼ばれています。
ファイルサーバー
ファイルサーバーとは、ネットワーク上でのファイル管理を主な役割とするサーバーのことです。
ファイルサーバーを利用することにより、WindowsやMacなど様々なOSのPC間でのデータ共有をスムーズに行うことができます。
データベースサーバー
データベースサーバーとは、システムが取り扱うデータを一元管理し、データの保存や更新、バックアップなどを行います。また、クライアントからのリクエストに対して、データ検索や書き換え、削除などの処理を行い、リクエストに応答します。
DNSサーバー
DNS(Domain Name System)サーバーとは、ドメイン名とIPアドレスを変換する仕組みを提供するサーバーです。
インターネット上でパケットの送受信に使われているプロトコルであるIPは、パケットの宛先や送信元をIPアドレスで表します。
しかし、IPアドレスはただの数字の羅列であり、人にとっては覚えにくい形式となっています。そこで、DNSを用いることにより、人にも覚えやすい「www.XXX.co.jp」などのドメイン名で通信先を指定することが可能になっています。
この、ドメイン名をIPアドレスに変換する処理を担っているのが、DNSサーバーです。
FTPサーバー
FTP(File Transfer Protocol)サーバーとは、「ファイル転送プロトコル」とも呼ばれ、Webサーバーにファイルを送受信するために用いられます。Webサーバーはアクセスがあった場合にファイルを送信するだけでしたが、FTPサーバーでは、クライアントがコンピュータからサーバーにデータをアップロードしたり、サーバーからデータをダウンロードしたりすることが可能になっています。
SSHサーバー
SSH (Secure Shell)サーバーとは、SSHと呼ばれる通信技術によって、遠隔操作される側のサーバーを意味します。SSH とは、ネットワーク上にあるサーバーに対して、暗号化された通信によって接続しながら遠隔操作する技術のことです。
SSH を利用することで、インターネット上にあるサーバーや仮想マシンなどを遠隔操作する際、安全な通信を確保できます。その際、遠隔操作される側のサーバーがSSH サーバー、遠隔操作する側はSSH クライアントと呼ばれます。
物理サーバーと仮想サーバー
サーバーは大きく分けて「物理サーバー」と「仮想サーバー」の2種類に分けることができます。
ここでは、それぞれの種類について、簡単に説明します。
物理サーバー
物理サーバーとは、物理的に存在しているサーバーのことです。
また、物理サーバーはさらに、「共用サーバー」と「専用サーバー」に分けることができます。
共用サーバー
共用サーバーは、1台の物理サーバーを複数のユーザーでシェアして共有するタイプです。1台の物理サーバーの中に、複数のユーザーのデータが共存する形となります。
共用サーバーのメリットは、費用が安いことです。既に初期設定などが完了していて、すぐに利用開始できる状態で提供されるので、初心者でも簡単に利用でき、メンテナンスの手間もかかりません。
ただし、他のユーザーの影響を受けやすいので、他のユーザーのアカウントにアクセスが集中すると、その影響を受けて自社のシステムの速度が遅くなるというデメリットがあります。また、専用サーバーと比べると、設定などをカスタマイズできる範囲が限られます。
専用サーバー
専用サーバーは、1台の物理サーバーを独占して、企業や個人で自由に利用できるタイプです。
他のタイプのサーバーと比べると費用が高くなるが、他の利用者の影響を受けずに自由に利用することができます。
ただし、サーバーの構築や運用、メンテナンスなどを自分でしなければならないので、ある程度の知識とスキルが必要となります。
仮想サーバー
仮想サーバーとは、1台の物理サーバー上で複数のOSを動かし、複数のサーバーとして運用する仕組みです。
また、仮想サーバーはさらに、「VPS」と「クラウドサーバー」に分けることができます。
VPS
VPS (Virtual Private Server)は、物理サーバーの中に仮想サーバーを複数構築し、それを個々のユーザーに割り当てる方式で利用することができます。
VPSは物理的な1台のサーバーを複数の利用者で共有します。この点においては共用サーバーと似ていますが、共用サーバーと違う点として、専用サーバーのようにサーバーの管理者権限が付与されるので、作業の自由度が高いというメリットがあります。
専用サーバーと同じように他のユーザーの影響を排除して使えることができますが、ネットワークなど共有で使用する部分もあり、他のユーザーの影響を全く受けない訳ではありません。
クラウドサーバー
クラウドサーバーも、VPS と同じように仮想的な専用サーバーを構築する技術ですが、VPS のように他のユーザーの影響を排除して利用できます。専用サーバーよりも安い費用で利用可能な上、VPS よりも柔軟性が高いという特徴があります。
VPS の場合、サーバーの容量や処理性能などのリソースはプランごとに固定されてしまうので、急にアクセスが増加した場合などにすぐにリソースを変更することはできません。
しかし、クラウド サーバーはリソースが固定されないので、急にアクセスが増加した場合でも、すぐにリソースを増やすことができるというメリットがあります。
最後に
今回は、サーバーの基本的な情報や種類についてご紹介しました。
一言でサーバーと言っても、用途に合わせて、Webサーバーやメールサーバー、物理サーバーや仮想サーバーなど、様々な種類が存在します。
普段、何気なく利用しているメールやWebサイトの閲覧には、こういったサーバーの働きが必要不可欠であることが理解できたと思います。
IT化が進んでいる現代の日本のビジネスシーンにおいて、サーバーに関する基本的な知識や情報を身に着けておくことは必要不可欠となりますので、今回得た知識を今後に活かして下さい。
よく使うLinuxコマンド
Linuxコマンドは種類が多く、まだ慣れていない方にとっては、何を覚えれば良いか分からないと思っている方が少なくないと思います。
そこで、今回は、よく使うLinuxコマンドについて、ご紹介しますので、ぜひ実際にコマンドを打って覚えてみて下さい。
Linuxコマンド一覧
cd
ディレクトリを移動する際に使用。
移動の指定方法はいくつか存在します。
①絶対パスを指定したディレクトリ移動
cd 絶対パス
例)ディスクの1番上の階層のhomeディレクトリに移動
cd /home
②相対パスを指定したディレクトリ移動
cd 相対パス
例)カレントディレクトリのhomeディレクトリに移動
cd home
③カレントディレクトリより1つ上の階層に移動
cd ..
※1つ上の階層を表すのは「..」(ピリオド2つ)
④複雑な組み合わせによるディレクトリ移動
例)1つ上の階層にあるworkディレクトリの中のpath1ディレクトリに移動
cd ../work/path1
mkdir
新規ディレクトリを作成する際に使用。
例)workディレクトリを作成
mkdir work
touch
新規ファイルを作成する際に使用。
例)file1を作成
touch file1
cp
ファイルやディレクトリをコピーする際に使用。
例)file1をコピーしてfile2を作成
cp file1 file2
mv
ファイルやディレクトリを移動する際に使用。
同一ディレクトリ内で使用するとファイル名を変更
例)/home/work1配下にあるfileを/home/work2配下に移動
mv /home/work1/file /home/work2/file
rm
ファイルやディレクトリを削除する際に使用。
ディレクトリ及びその中身のファイルを削除する場合は、オプション(-r)が必要。
①ファイルやディレクトリを削除
例)file1(ファイル)を削除
rm file1
②ディレクトリ及びその中身のファイルを削除
例)work(ディレクトリ)及びその中身を削除
rm -r work
rmdir
空のディレクトリを削除する際に使用。
例)空のディレクトリ(work)を削除
rmdir work
ls
カレントディレクトリ内のファイルやディレクトリを表示。
cat
ファイルの内容を表示する際に使用。
例)file1の内容を表示
cat file1
less
ファイルの内容を表示する際に使用。
「cat」コマンドはファイル内の全ての内容を表示するのに対して、「less」コマンドは1画面単位で表示する。
大容量の内容を確認する際に便利。
例)file1の内容を表示
less file1
head
指定したファイルに対して先頭からファイル内容を表示する際に使用。
オプションなしの場合は、先頭から10行までを表示。
例)先頭からfile1の内容を表示(オプション指定なしは先頭から10行を表示)
head file1
例)先頭から5行のfile1の内容を表示(オプションで指定)
head -n 5 file1
tail
指定したファイルに対して末尾からファイル内容を表示する際に使用。
オプションなしの場合は、末尾から10行までを表示。
例)末尾からfile1の内容を表示(オプション指定なしは末尾から10行を表示)
tail file1
例)末尾から5行のfile1の内容を表示(オプションで指定)
tail -n 5 file1
grep
指定した文字列がファイル内に存在する場合、その行を抽出する。
例)file1からerrorの文字列が存在する行を抽出
grep error file1
「UI」と「UX」について
Webサイトやアプリなどを作成する上で重要なのが、「UI」と「UX」です。
ユーザーを多く獲得しているサービスでは、優れたUIとUXを実装しています。
このため、ユーザー目線を意識してUIとUXを改良し続けることができれば、ユーザーの獲得や収益性アップにつながります。
そこで、今回は「UI」と「UX」の意味や、これらを改善する際のポイントなどについてご紹介します。
UIとは?
UIとは、「User Interface」を略した言葉で、モノやサービスとユーザーとの接触点のことを指します。
UIを簡単に説明すると、Webサイトやアプリをパソコンやスマートフォン、タブレット端末で閲覧する際の、文字やデザイン、レイアウト、情報などの画面に表示される要素すべてがUIであると言えます。
UXとは?
UXとは、「User Experience」を略した言葉で、ユーザーがモノやサービスを通して得た体験や経験全般のことを幅広く指します。
また、UXが指す体験や経験とは、モノやサービスの使用中に得たものに限らず、使用前の期待感、使用後の感想、反復使用による印象の変化なども含みます。
UXを簡単に説明すると、Webサイトなどを閲覧する際の、「文字の大きさやフォントの見やすさ」「デザインの美しさ」「コンテンツレイアウトのわかりやすさ」「情報の量や質などに対するユーザーの印象や感想」などのことを指します。
UIとUXの関係性
UIとUXの説明より、「UIはUXの要素のひとつである」ということが言えます。
例えば、Webサイトやアプリにおいて、大きくて読みやすい文字・目立つボタンなどのUIは「使いやすい」「わかりやすい」といった優れたUXをユーザーに提供します。
また、ユーザーの好みに合ったデザインやレイアウトは「きれい」「繰り返し閲覧したい」というプラスのUXを生むきっかけとなります。
以上のことから、優れたUIを作成することで優れたUXをユーザーに提供することができ、ユーザーの獲得や収益性アップに繋がると言えます。
UIとUXの改善ポイント
では、優れたUIとUXをユーザーに提供するためには、どのように改善をすれば良いでしょうか。それぞれ意識すべきポイントについて、説明します。
UIの改善ポイント
UIを改善するには、Webサイトやアプリの機能性を向上させ、ユーザーの使用感を高めることがポイントです。例えば、文字が読みにくい行間やフォントの設定であったり、ボタンがクリック・タップしづらい位置にあるようなWebサイトは、どのようなユーザーへもストレスを与えます。
Webサイトやアプリのデザインなどは、ユーザーによって好みが分かれる要素といえますが、機能性の低さはほとんどのユーザーから好まれません。
そのため、UIを改善する際、まず各要素の機能面を見直すことがポイントです。
UXの改善ポイント
UXを改善するには、UIの改善とは逆に、「ユーザーによって感じ方が異なる要素」に着目するのがポイントです。機能性や操作性とは異なり、Webサイトやアプリのデザインやテイストなどは、個人の嗜好に応じて良し悪しが判定される傾向にあります。
つまり、UXの質も「各ユーザーの好みに沿っているかどうか」によって大きく左右されると言えます。そのため、UXを改善する際、明確なターゲット設定およびターゲットへの理解が重要です。年代・趣味・生活スタイルなどからターゲットを絞り込み、その嗜好を反映したWebサイトを作り上げることが、優れたUXを提供するポイントです。
UIとUXの改善プロセス
UIとUXの具体的な改善プロセスの例をご紹介します。
①課題の発見
まず、Webサイトやアプリが抱えている課題を見つけましょう。画面が見にくい、必要とする情報に辿り着きにくいなどといった課題をできるだけ多くピックアップします。
課題発見の方法として、第三者に操作してもらい感想を聞く方法や、分析ツール(Google Analyticsなど)を活用して実際のユーザーの閲覧データを収集して分析する方法などがあります。
②原因の分析
課題の発見が完了したら、原因の分析を行います。Webサイトやアプリ内で意図している導線が辿りにくい、情報を配置している場所が分かりにくいなど、各課題の原因を突き止める作業を行います。課題発見時に集計した意見やデータを活用し、UIとUXの両面から分析を進めると良いでしょう。
③改善案の検討と実行
原因の分析と並行して、改善案の検討を行います。Webサイトやアプリ内のデザインやレイアウトをどのように変えるのか、ユーザーが求めている情報への導線を分かりやすくするなど具体的な改善案を検討し、該当箇所の改修を行う。改修規模の大小によらず、担当者(依頼先)、スケジュール、予算などをきちんと固めてから実行することが重要です。
④改善結果の検証
改修が完了したら、改善結果の確認を行います。意図した改善案が正しく反映されているか、UIとUXの質について向上しているかなど、詳細な検証が必要となります。ユーザーの視点から見たときに不十分な箇所があれば再度改善案の検討を行い、改修を行うことでUIとUXのさらなる向上を目指します。
まとめ
UIとUXは相互に関連するものであり、UIとUXどちらも改善することでユーザーの満足度や業績の向上へつながる、とても大事なものだということが分かったのではないでしょうか。
これまで、UIとUXについて特に意識せずに自社のWebサイトやアプリなどを作成していた方は、思うようにユーザーを獲得できていない可能性がありますので、今回ご紹介した内容を参考にし、UIとUXの向上を目指してみて下さい。
情報セキュリティの重要性
現実世界において、泥棒や詐欺、暴力行為などの多様な犯罪があるように、
コンピュータの世界にも、不正アクセスやウィルス感染、個人情報の漏洩などの多様な犯罪があります。
もし、顧客の個人情報が流出してしまうと、企業の信頼性が疑われ、顧客が離れてしまったり、損害補償をしなければならないケースもあるので、これらの犯罪を未然に防ぐことはとても重要となります。
そこで、今回は、情報セキュリティのトラブルの例やその対策方法についてご紹介しますので、今一度、ご自身のセキュリティ対策が万全であるかを確認してみて下さい。
情報セキュリティの概念
情報セキュリティとは、企業や組織の情報資産を「機密性」、「完全性」、「可用性」に関する脅威から保護することです。
情報資産とは、企業や組織で保有している情報全般のことです。
個人情報などの情報自体に加えて、それらを記載したファイルや電子メールなどのデータ、データが保存されているパソコンやサーバなどのコンピュータ、USBなどの記録媒体、そして紙の媒体も情報資産に含まれます。
機密性
機密性とは、許可された者だけが情報にアクセスできるようにすることです。許可されていない者はコンピュータやデータベースへのアクセスを制限したり、データを閲覧することはできるが書き換えることはできないようにしたりします。
完全性
完全性とは、保有する情報が正確であり、完全である状態を保持することです。情報が不正に改ざんされたり、破壊されたりしないことを表します。
可用性
可用性とは、許可された者が必要なときにいつでも情報にアクセスできるようにすることです。つまり、可用性を維持するということは、情報を提供するサービスが常に動作するということを表します。
企業や組織においては、保有する情報資産の特質をよく検討して、「機密性」、「完全性」、「可用性」のバランスを考慮しながら情報セキュリティ対策を行うことが大切です。
情報セキュリティトラブルの例
企業や組織で発生する可能性がある情報セキュリティトラブルの例と、その内容についてご紹介します。
標的型攻撃メール
標的型攻撃メールとは、ターゲットを特定の組織やユーザー層に絞って行うサイバー攻撃です。そのターゲットに関して知り合いや取引先のふりをして悪意のあるファイルを添付したり、悪意のあるサイトに誘導するためのURLリンクを貼り付けたメールを送信し、パソコンやスマートフォンなどの端末をマルウェアに感染させようとする攻撃です。
ランサムウェアの感染
ランサムウェアとは、「ランサム(Ransom=身代金)」と「ウェア(Software)」を繋げた造語であり、「身代金要求型不正プログラム」とも呼ばれます。
パソコンに侵入したランサムウェアは、パソコン内のデータを勝手に暗号化し、ユーザーがそのデータを読むことができない状態にしてしまいます。そして、そのデータを復号して元通りの形にしてほしければ、身代金を払えと脅迫してくるのが基本的な手口となります。
フィッシング
フィッシングとは、実在する企業や組織のURLやWebサイトを偽装し、IDやパスワード、クレジットカード番号などの情報を入力させて、個人情報を盗みだす詐欺行為のひとつです。
実在する企業や組織からの案内メールを偽装するパターンが多いので、怪しいと思ったメールはすぐに削除するのが得策です。
サプライチェーン攻撃
サプライチェーン攻撃とは、原料調達から消費者に届くまでの一連の流れ「サプライチェーン」を狙った攻撃手法のことを指し、2つの手法があります。
まず1つ目は、ターゲット企業に関連する組織を狙ったサプライチェーン攻撃です。
セキュリティ対策があまり行き届いていない、ターゲット企業の取引先や関連会社を経由し、ターゲット企業への攻撃を行います。
例えば、取引先企業のメールを盗聴し、取引先に成りすました偽装メールをターゲット企業に送信するなどして、ターゲット企業のネットワークへの潜入を行います。
特にセキュリティ対策が強固な大企業は侵入が難しいので、それよりも小規模で、セキュリティ対策があまり行き届いていない企業が狙われることが多いです。
2つ目は、ソフトウェアサプライチェーン攻撃です。
ターゲット企業で利用されているソフトウェア製品や、製品の更新プログラムなどに不正なプログラムなどを仕掛けることで攻撃を行います。
情報セキュリティトラブルへの対策
情報セキュリティトラブルによる被害を防ぐ為には、常に情報セキュリティ対策を行う必要があります。
代表的な情報セキュリティ対策として、以下のようなものがあります。
トラブル内容 | 対策方法 |
---|---|
ウィルス感染 | ・ウィルス対策ソフトの導入 ・ソフトウェアを常に最新のバージョンに更新 ・危険なWebサイトのフィルタリング |
不正アクセス | ・パスワード管理 ・ファイアウォールの導入 ・侵入防止システムの導入 ・ソフトウェアを常に最新のバージョンに更新 ・ログの取得と管理 |
情報漏洩 | ・パスワード管理 ・ファイアウォールの導入 ・顧客データの管理 ・資料、メディア、機器の廃棄ルールの徹底 ・無線LANのセキュリティ設定 ・ユーザー権限の管理 |
災害などによる機器障害 | ・バックアップの作成 ・無停電電源装置の設置 ・設備の安全管理 |
セキュリティ対策に取り込むポイント
不正アクセスを防ぐ
まずは、不正アクセスを防ぐことが大切です。
外部からの不正アクセスを防ぐことで、社内のデータを安全に保つことができます。
この為には、ログの取得とその管理を行い、不正アクセスがないか監視することが大切です。
機密情報や個人情報を守る
機密情報や個人情報の管理を徹底し、これらの情報が外部へ漏れてしまうリスクを防ぐことが大切です。
この為には、資料やメディア、機器などの廃棄ルールを決めて、徹底することが大切です。
パソコンやスマートフォンなどを守る
パソコンやスマートフォンなどがウィルスに感染してしまうと、ここから情報漏洩が発生する可能性があります。
無線LANなどのネットワークのセキュリティを正しく設定したり、ウィルス対策ソフトの導入、ソフトウェアを最新バージョンに更新するなどして、情報漏洩のリスクを減らすことができます。
社員への教育を徹底する
社員全員に、基本的な情報セキュリティ対策や万が一不正なアクセスがあった場合の対処方法などの教育を徹底しましょう。社員全員の情報セキュリティに対する意識を高めることで、情報セキュリティトラブルを防ぐことに繋がります。
「LAN」と「WAN」について
今までパソコンやインターネットを利用したことがある方なら、「LAN」と「WAN」という用語を聞いたことがあるのではないでしょうか。
何となくインターネットを利用するのに必要であるということは理解されている方が多いと思いますが、「LAN」と「WAN」のそれぞれの意味や、2つの違いについて理解できていますでしょうか。
そこで、今回は「LAN」と「WAN」のそれぞれの意味や違いについて、ご紹介します。
「LAN」とは?
「LAN」とは「Local Area Network(ローカルエリアネットワーク)」の頭文字を取った略で、限定された範囲内をつなぐネットワークを意味します。
オフィスや家庭、学校など小さなエリア内で利用されているネットワークは「LAN」になります。
原則として、LANのみでやり取りされている情報はユーザーが意図しない状態で世界に公開されることは無いので、セキュリティーやプライバシーが維持されているネットワークと言えます。
LANの場合は、ネットワーク回線(無線LANなど)は自分で用意するのが一般的です。
「WAN」とは?
「WAN」とは「Wide Area Network(ワイドエリアネットワーク)」の頭文字を取った略で、広範囲なネットワークを意味します。
皆さんが毎日利用しているインターネットもWANの一つで、LANとLANを繋いだ広範囲なネットワークとイメージすると理解しやすいでしょう。
日本国内はもちろん、世界中の人たちとオフィスや家にいながらコミュニケーションを取ることを可能にしています。
LANの場合は、ネットワーク回線や機器を自分で用意して構築することが可能ですが、日本全国に回線を自前で引くことは事実上不可能です。したがって、WANの場合は通信事業者が介在することになります。
「LAN」と「WAN」では使用するIPアドレスが異なる
ネットワーク上の機器には、IPアドレスが割り当てられています。
「LAN」と「WAN」では、このIPアドレスが異なっています。
IPアドレスとは?
IPアドレスとは、PCやスマートフォン、タブレット端末など、ネットワーク上の機器に割り当てられている、インターネット上の住所のようなものです。
インターネットでページを閲覧したり、メールの送受信を行うには、データの送信元や送信先の識別が必要となるが、この識別に使われるのがIPアドレスです。
IPアドレスは、「XXX.XXX.XXX.XXX(0~255の数字4組の組み合わせ)」のように表現されます。
2種類のIPアドレス
IPアドレスには、主に2つの種類があります。
- プライベートIPアドレス
- グローバルIPアドレス
1つは、プライベートIPアドレスです。
LAN内で使用されるIPアドレスのことで、組織内のネットワークのみで使用できます。
プライベートIPアドレスは、企業内や家庭内などの通信機器に割り当てられます。
もう一つは、グローバルIPアドレスです。
WANで使用されるIPアドレスのことで、全世界で通用し、世界中どこからでもデータ送受信の際に送り間違えのないよう、世界にただひとつ、インターネットに接続する際に割り当てられるIPアドレスです。
プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスはどう繋がる?
ここで、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスがどう繋がるのか、例をもとに紹介します。
例えば、家族で共用のWi-Fiを利用するケース。
この場合、グローバルIPアドレスが割り当てられるのはWi-Fiルーターで、これに接続するPCやスマートフォンなどにはプライベートIPアドレスが割り当てられます。
これにより、各機器はWi-Fiルーターを介して、インターネットに接続することが可能になります。
メタバースについて
最近、次世代の仮想空間である「メタバース」が世界的に注目を集めています。
注目を集めている最大の理由として、メタバースが世界各国の多くの企業に、新しいビジネスチャンスをもたらし、人々の生き方を大きく変えるからだと言われています。
今回は、2022年様々なサービスや関連技術が登場すると見込まれている注目の存在、メタバースについて、ご紹介します。
そもそもメタバースとは?
メタバースとは、オンライン上に構築された3次元の仮想空間、あるいはそのサービスのことを指します。仮想空間は、現実の世界をもとに忠実に構築されていたり、全く別の架空の世界を構築されていたり、様々な空間が存在します。
ユーザーは、アバターと呼ばれる自分自身の分身を操作し、仮想空間の中で行動します。
また、仮想空間では自分自身だけではなく、離れた場所にいる他者とも空間を共有できるため、個人で楽しむだけではなく、人と交流をしてコミュニケーションをとったり、何かの作業を一緒に行ったりするということが可能です。
メタバースが注目されている理由
2021年10月、世界的ソーシャルネットワーク企業のFacebookは社名を「Meta(メタ)」に変更すると発表しました。
新たな社名のもと、メタバースの構築に注力すると発表しており、マーク・ザッカーバーグCEO(最高経営責任者)は、「数年内に当社はSNSの企業からメタバースの企業へ変わる」と説明している。
Facebookがメタバースの実現に向けて本格的に動いてきたことにより、メタバースが一気に注目されるようになりました。
この新社名発表直後に、マイクロソフトもメタバース戦略を打ち出しました。
コラボレーションツールの「Microsoft Teams」を拡張し、メタバースでの会議や共同作業に適した「Mesh for Microsoft Teams」を提供するとしています。
このように、世界的な大企業がメタバースに沿った戦略を発表したことにより、メタバースへの注目が加速しました。
また、もう一つの理由として、新型コロナウィルスによる影響もあると考えられています。
家にいる時間が増え、外で直接人と会う機会が減り、今やZoomなどのオンライン会議やリモートワークなどが主流となっています。
こうした、生活様式の変化に、メタバースがコロナ禍の時代にマッチしていると考えられています。
メタバースの活用事例
メタバースの活用は、ゲーム分野、VR・AR技術を活用した没入型のショッピングサービスやコンサート配信、ブロックチェーン技術と組み合わせた分野への応用など、幅広い広がりを見せています。
以下、海外でのメタバースの経済的な活用事例を紹介します。
Facebook「Horizon Workrooms」
Horizon Workroomsとは、メタバース上で実施できるバーチャル会議システムです。
「Zoom」などの従来のオンライン会議システムとの違いは、自分だけのオリジナルアバターを作成できることにあります。
現実世界の会議のように、参加者の姿はアバターを通じて確認でき、身振り手振りを使ったり、ボードに文字を書くといった実際の会議に近い方法でコミュニケーションをすることができます。
VRE「ENGAGE Oasis」
ENGAGE Oasisとは、主に法人をターゲットとしたメタバースプラットフォームです。
仮想空間の中で、製品の販売や見込み客との商談を行うことができ、企業はそれぞれ展示会場のようなバーチャル空間を構築することが可能です。
これにより、仮想空間でのコミュニケーションを介したデジタルマーケットが誕生します。
NVIDIA「Omniverse」
Omniverseとは、世界で活躍するアーティストのためのコラボレーションプラットフォームです。
同プラットフォームを使えば、仮想空間上で世界中のデザイナーやアーティストと共同作業を行うことが可能となります。
例えば、ドイツで活躍する建築家が3D CADを使って作成した建築物の情報を、カナダのエンジニアと共有し、カナダのエンジニアが内装の新製品を設計するといったことが可能です。建築分野以外にも、製造やゲーム開発などクリエイティブ業務を必須とする業界での活用が期待されています。
BMW「Joytopia」
2021年9月にモーターショーの先行イベントとして「Joytopia」を実施しました。
JoytopiaはBMW独自のメタバースで、参加者はモーターショーのハイライトや人気アーティストによるバーチャルライブなどを楽しめます。
今後はこのように、メタバースをマーケティングに活用する企業が増えてくると思われます。
今後の展望
ここまで紹介したように、ITの分野とは無関係だと思われていたBMWなどの製造業の企業でも、メタバースをマーケティングに活用するなどの工夫を行っています。
このように、メタバースは単なる一時の流行りではなく、今後確実に人々の生活に定着していく分野だと思われます。
また、メタバースを成長のチャンスと考えるか、自社に関係のない変化と考えるかによって、今後の企業の成長具合が変わってくると考えられています。
特に、デジタル化への遅れが深刻な日本にとっては、メタバースの影響力は大きくなりそうです。
パソコンの歴史
現在、パソコンは、職場や家庭などで誰でも使用することができ、生活をする上で必要不可欠な存在となっています。
しかし、このようにパソコンを身近な場所で手軽に使用することができるのは、技術の発展があったからです。
そこで、今回は、パソコンの歴史と技術の発展の推移について、ご紹介します。
1970年代
1975年、MITS社が開発・販売した「Altair 8800」が、一般消費者向けに販売された最初期の個人用コンピュータであり、「世界初のパーソナル・コンピューター」と呼ばれることもあります。
国産としては、1977年に精工舎から発売したマイクロコンピュータが国産初のパソコンとなります。
1980年代
この時期のアメリカでは、Apple社から「Macintosh(マッキントッシュ)」が登場しました。
さらに、マイクロソフト社からは、画面上で直感的に操作できるGUIを採用したOS「Windows」が登場しました。
これにより、どの会社が製作したパソコンであっても同様の方法で操作できる基本的な仕組みが構築されました。このWindowsが登場してからは、様々な会社がWindowsで操作することのできるパソコンを販売するようになりました。さらに、多数の会社が共通の使い方が可能なOS「Windows」を採用するようになり、世界のパソコンの歴史と開発の流れに大きな変化が起こり始めました。
これまでのパソコンは、コマンドを入力してパソコンを操作していたため、操作が非常に難しいという難点がありましたが、マウスで画面上のアイコンをクリックするだけで操作することが可能となり、誰でもパソコンを簡単に操作することができるようになりました。
一方日本では、1980年代に入ると日本仕様のパソコンとして歴史に残る大ヒットを記録した「PC-9801」がNEC社から発売されました。
このパソコンは、それまで使用されていたアメリカ製のパソコンとは異なり、日本語入力に長けていたため、大ヒットとなりました。
1990年代
1992年にDOS/Vパソコンが登場しました。
これまでのパソコンには日本語表示がなかったが、このDOS/Vパソコンにより、キーボードからの入力やファイルの保存などを日本語で処理することを可能にしました。
1993年の「Windows3.1」、1995年の「Windows95」、1998年の「Windows98」が発売されたことをきっかけに、日本国内でもMS-DOSの時代からWindowsの時代への本格的な転換が起こりました。
また、1990年代後半に入ると、国産各社がノートパソコン分野に参入しました。
ノート型はデスクトップ型と比べると割高であったが、モバイル環境での利用が盛んになったことや、オフィスや家庭での占有面積が小さいことから人気が高まりました。
2000年代
2000年には、初めてノートパソコンがデスクトップパソコンの出荷台数を上回り、パソコンの主流はノートパソコンの時代となりました。
これい伴い、2000年代は、ノートパソコンの軽量化や小型化、長時間充電せずに利用できること、起動の速さ、さらにはデザインへの要求など、多様な品質での競争になってきました。
プログラミング言語の種類と特徴
現在、プログラミング言語の種類がいくつあるか、ご存じでしょうか。
ある程度利用されている言語に限っても、250種類以上存在すると言われています。
そこで、今回は代表的なプログラミング言語と簡単な特徴について、ご紹介します。
Java
Javaは、日本で見る求人数では長年トップを維持している人気のあるコンパイル言語です。
ソフトウェアを開発する環境とそれを実行する環境が違っていても動作する為、高い汎用性を持つのが特徴です。
Javaを用いてできることの一例として、以下のようなことがあります。
- 業務系システム開発
- Webアプリケーション開発
- Androidアプリ開発
- デスクトップアプリケーション開発
- 組み込み系システム開発
- IoTのシステム開発
特に安定性が求められる大規模な業務系システムの開発ではよくJavaが利用されている為、需要がとても多い言語となります。
プログラミングを学習する際、どの言語を勉強すれば良いか分からないという方は、とりあえずJavaを学習しておけば間違いないでしょう。
Kotlin
Javaに似た静的型付けの汎用的なコンパイル言語です。
文法はJavaよりも簡潔に書けるのが特徴です。
Kotlinは、Googleが発表したAndroidでも公式に認められている言語で、Androidアプリ開発ができる言語として需要があります。
Javaと比べると、需要は劣りますが、Androidアプリを開発したいという方は、Kotlinを学習するのが良いでしょう。
Swift
Swiftは、2014年にAppleが発表した、iOSアプリなどのApple製品向けの開発ができる静的型付けのコンパイル言語です。
Swiftが発表される以前は、Objective-Cというプログラミング言語でiOSアプリなどの開発が行なわれていましたが、Objective-Cは複雑で習得が難しいというのが難点でした。
SwiftはObjective-Cと比べてシンプルで習得が容易なので、iOSアプリなどのApple製品向けの開発がしたいという方は、Swiftを学習するのが良いでしょう。
Python
Pythonは動的型付けのインタプリンタ言語です。
自動処理や統計・解析、数学系ライブラリが発達しており、人工知能や機械学習における深層学習のデータ処理に長けていることから、多くの人工知能開発に用いられています。
AIの開発や機械学習が注目されたことにより、人気が高まってきているプログラミング言語のひとつです。
Ruby
Rubyは日本人のまつもとゆきひろ氏によって生み出されたスクリプト言語です。
RubyはWeb開発を得意分野としており、サーバーサイド処理で使われることが多くあります。
また、「Ruby on Rails」というフレームワークを利用することで、より効率的にRubyでの開発を進めることができます。
ただし、Rubyの人気は下降気味となっているので、需要は減りつつある状態です。
PHP
PHPはサーバーサイドのWeb開発に特化したスクリプト言語です。
Webアプリケーション開発向けのフレームワークは多く存在しているので、比較的簡単にWebアプリケーションを開発することができます。
また、PHPはWordPressで構成されたWebサイトをカスタマイズする上で必須の言語となりますので、PHPを使いこなすことができれば、Webサイトを自分の好きなデザインに変更することも可能です。
自分のブログサイトやECサイトを作成したいという方は、PHPを学習するのが良いでしょう。
Go
Go言語は、Googleが開発した静的型付けコンパイル言語です。
シンプルな言語体系で非常に高速であり、同等の処理を行った場合、Javaの30分の1しかメモリを消費しないというメモリ効率の良い言語で、メモリ破壊がなく並行処理を得意としています。
並列処理が軽いため、マルチコアやネットワーク化されたシステムの開発に適しています。
GitHubについて
みなさんは、開発をする際、どのようにソースコードを管理していますか。
おそらくほとんどの方が「GitHub(ギットハブ)」を利用していると言っても、過言ではないのではないでしょうか。
しかし、プログラミング初学者の中には、「GitHub」って何となく聞いたことがあるけど、何の為に存在するのかよく分からないという方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は「GitHub」について、簡単に紹介しますので、これを機会にぜひ「GitHub」を利用してみて下さい。
そもそもGitHubとは?
「GitHub」とは簡単に説明すると、Gitで管理されたプログラムソースなどをインターネット上で保管・公開できるようにしたwebサービスのことです。
GitHubとGitの違いについて
Gitは各ローカルPCにインストールし、プログラムソースをバージョン管理できるシステムのことです。
Gitでバージョン管理されているプログラムソースなどを置いておく場所をインターネット上の一か所にまとめたのがGitHubという場所のことです。
GitHubを利用する上で知っておいた方が良い知識
GitHubを利用する上で、前提として知っておいた方が良い知識があります。
ローカルリポジトリとリモートリポジトリ
リポジトリとは、ディレクトリやファイルの状態を保存する場所を指します。
変更履歴を管理したいディレクトリ(フォルダ)などをリポジトリの管理下に置くことで、そのディレクトリ内のファイルなどの変更履歴を記録することができます。
また、リポジトリは自分のPC内にある「ローカルリポジトリ」とサーバなどネットワーク上にある「リモートリポジトリ」の2箇所に存在します。
基本的に、「ローカルリポジトリ」で作業を行い、その作業内容を「リモートリポジトリ」に反映(プッシュ)する流れで作業を行います。
コミットとプッシュ
- コミット(commit):ファイルの追加や変更の履歴をリポジトリに保存する操作。
- プッシュ(push):ファイルの追加や変更の履歴をリモートリポジトリに反映する操作。
ブランチ(branch)
ソフトウェアの開発では、現在リリースしているバージョンのメンテナンスをしながら、バグ修正や新たな機能追加を行うことがあります。
このように、並行して複数のバージョン管理を行うために、「ブランチ(branch)」という機能があります。
例えば、ブランチAとブランチBに分かれている場合、ブランチAへの作業内容は、ブランチBには影響が無い為、同じリポジトリ内でそれぞれの開発を進めていくことが可能になります。
以上、GitHubに関する簡単なご紹介となります。
開発をする上でGitHubは必要不可欠な存在となっていますので、
今まで利用したことが無いという方は、ぜひ1度利用してみてください。