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PCカテゴリー記事の一覧です

【Excel】
データ探しに便利!
VLOOKUP関数の紹介

BtoC, Excel, PC, Windows, ツール, 紹介

前回の記事で、データを見やすくする方法について紹介しましたが、特定のデータを確認したい場合には少し手間がかかってしまう場合があります。
その場合はVLOOKUP関数を使うことで、手軽にデータを取り出して確認することができます。
今回は、そのVLOOKUP関数がどういったものなのか、実際にどう使えば良いのか詳しく解説します。


VLOOKUP関数とは

VLOOKUP関数はExcelで使える関数の一つで、「検索条件を指定して、特定の範囲から条件に当てはまったデータを検索することができる関数」になります。
探しているデータがどこにあるか分からないといった場合でも、必要なものだけを抽出して確認することができます。


VLOOKUP関数の使い方

VLOOKUP関数の構文

VLOOKUP関数を使う際は、取り出したデータを入力したいセルを選択して

=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号,[検索方法])

と入力します。

「検索値」は、データを探す際に使う値を入力する欄になります。ここに入力された内容と関連したデータをVLOOKUP関数で表示することになります。

「範囲」はデータを検索する範囲を指定します。ここで指定された範囲の中から、条件に当てはまったデータを表示してくれます。

「列番号」は表の左から何列目の値を返すかを指定します。指定した範囲の左から2列目の値を取得したいとしたら、ここに”2″と入力します。

「検索方法」は”FALSE”と”TRUE”の2種類があり、”FALSE”の場合は「検索値」に入力された内容と完全に一致したデータを返してくれます。”TRUE”の場合は「検索値」に一番近い値が選ばれ、データが返されます。

これがVLOOKUP関数の内容になります。

VLOOKUP関数を使う手順

続いては、実際の使う手順について説明します。
今回は例として、「社員コード」「名前」「所属」「年齢」「住所」のデータが入った表を用意しました。

20人の社員それぞれの情報が入った表

こちらの表から「社員コード」を入力して、それに当てはまった社員のデータを表示させる機能をVLOOKUP関数で作っていきたいと思います。
また、VLOOKUP関数では一度に複数のデータを返すことができないので、「名前」「所属」「年齢」「住所」の項目にそれぞれVLOOKUP関数を組んでいきます。

以下が実際の手順です。

  • 1. VLOOKUP関数でデータを表示させたいセル(B3)を選択
  • 2. 選択したセルに「=VLOOKUP()」と入力する
  • 3. ()の中にまず、「検索値」を入力するセル($A$3)を選択して入力
  • 4. 「範囲」に取り出すデータが含まれている表の範囲($A$7:$E$26)を選択して入力
  • 5. 選択した範囲の左から何列目(2)のデータを返すかを入力
  • 6. 入力した社員コードと完全に一致した人のデータが欲しいので、完全一致(FALSE)を入力
  • 7. A3のセルに社員コードを入力すると、その社員コードを持つ人の名前が表示される
  • 8. 同じように「所属」「年齢」「住所」の項目にもVLOOKUP関数を適用する
表の上に検索結果を表示する欄を用意し、「名前」に関数を入力
「検索値」に社員コードを入力するセルを選択、ここの値を使ってデータを検索する
「範囲」は表の下までのデータを選択する
検索結果を表示する「名前」は表の左から2番目なので “2” と入力する
「検索方法」に “FALSE” と入力。社員コードが入力されていない状態はエラーになる
「社員コード」に “A001” と入力すると、表の中から対応する名前が表示される
他の項目でも同じように設定し、すべての情報を表示することができる

これでVLOOKUP関数を使ってデータを探すことができます。
また、今回の例では複数の項目で同じ「検索値」と「範囲」を指定するため、その項目で設定するセルを絶対参照で入力しています。


まとめ

いかがでしたでしょうか。VLOOKUP関数は初めて使うと複雑に感じるかもしれませんが、一度覚えると使える場面が多いので、この機会に覚えてみてください。
また、何か表を作る際は一緒にVLOOKUP関数を作っておくと、後でデータを探すときに便利なので、ぜひ使ってみてください。

【Excel】
データを見やすく!
ソートとフィルターの使い方

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Excelでデータを入力し終わった後、内容を確認しようとしても、データの数が膨大でうまく読み取れなかったり、必要なデータがどこにあるか分からなくなってしまうことはありませんでしょうか。
そんな時に便利な機能がソートとフィルターの機能になります。
機能自体は知っている人も多いと思うのですが、今回はそれらの使い方について詳しく説明していきたいと思います。


ソート

ソートとは

ソートとは、入力されたデータを規則に従って並び替える機能です。並び替え方には昇順と降順の2種類があり、場合によって使分けることが可能です。

ソート機能の使い方

では実際にソート機能の使い方について説明します。

今回は「番号」「名前」「国語」「数学」「英語」「合計点」「部活」「地区」を入力したデータを用意しました。
こちらのデータを、ソート機能を使って並び替えようと思います。

 

手順について説明するため、例として「合計点」が高い順に並び替えようと思います。
実際の手順は以下の通りです。

  • 1. 並び替えをしたい「合計点」列のセルを、どこでも良いので選択する
  • 2. その状態でホームタブ右側の「並べ替えとフィルター」をクリックし、「降順」を選択
ホームタブの右側のボタンがある
「合計点」が高い順に並べ替えされる

これで並べ替えが完了します。
また、「データ」タブを選択しても並べ替えのボタンがあるので、そこからソートすることも可能です。

補足として、例のように数値を並び替える場合は数値の大きさで順番が変わりますが、文字を並べ替える場合は、五十音順で並べ替えがされます。
それを利用すると、以下のようなことも可能です。

  • 1. 名前を昇順で並び替える
  • 2. その状態で番号の列に1から入力する
昇順にすることで、名前の順になる
名前の順にした後、1から番号を振りなおす

これで、名前の順に従って番号を振り分けることができました。このようにフィルターを使ってデータの入力をすることで、確認がしやすくなったと思います。

複数条件で並べ替える方法

先ほどの例では一つの項目を選択して並べ替えを行いましたが、「部活動毎に並び替えつつ、その中で合計点が高い順に並べ替えたい」というように、複数の条件で並べ替えを行いたい場合もあると思います。
その場合は「ユーザー設定の並べ替え」を使うことで実現できます。

手順は以下の通りです。

  • 1. データが入っているセルのどこでも良いので選択する
  • 2. 「ホーム」タブの「並べ替えとフィルター」から「ユーザー設定の並べ替え」を選択
  • 3. 最優先されるキーとして部活動の値を昇順で並べ替えるよう設定する
  • 4. 「レベルの追加」を押し、次に優先されるキーとして合計点を設定する
  • 5. 問題がなければ「OK」を押す
「ユーザー設定の並べ替え」を選択
まず部活動毎に分けたいので、部活動のソートを設定。降順でも可。
「レベルの追加」を押すことで、ソートの条件を追加して設定することができる。
部活動毎に分けられた後、合計点が高い順で並べ替えられる

これで、部活動毎に並べ替えを行って、それぞれの部活の中で合計点が高い順に並べ替えることができました。


フィルター

フィルターとは

続いて、フィルター機能について説明します。フィルター機能はソートと違い、特定のデータのみを画面に表示させるようにする機能になります。

フィルター機能の使い方

フィルター機能の使い方について説明します。こちらでも、先ほどのデータと同じものを使用します。

例として、今回は「北」地区に所属する人のデータのみを表示させるようにフィルターを適用しようと思います。

実際の手順は以下の通りです。

  • 1. データが入っているセルをどこでも良いので選択する
  • 2. 「ホーム」タブ右側の「並べ替えとフィルター」をクリックし、「フィルター」を選択
  • 3. それぞれの項目にフィルター機能を表す「▼」マークが表示されるので、「地区」のマークを押す
  • 4. 出てきた項目の中から、「北」のみにチェックを付け「OK」を押す
「フィルター」を選択して機能が使える
表示したい内容にのみチェックを付ける。
北地区の人だけが画面に表示される

こちらでフィルターは完了です。

ソート機能と同じように、「データ」タブにもフィルターのボタンがあるため、そちらから機能を使うことも可能です。

複雑な条件でフィルターをかける方法

フィルター機能を使えば表示するデータの数を制限することができますが、テストの点数のように値にばらつきがあるものにフィルターをかけようとすると、一つ一つチェックしていかなくてはいけないので、とても手間がかかってしまいます。
そのような時は、「数値フィルター」や「テキストフィルター」が便利です。

例として、「数学」の点数が60点以上の人だけ表示するフィルターをかけるとします。
実際の手順は以下の通りです。

  • 1. フィルターボタンを押し、数学の「▼」マークを押す
  • 2. 出てきた表示の中の「数値フィルター」を選択し、「指定の値以上」を選択
  • 3. 「以上」の欄の右側に「60」を入力し「OK」を押す
「数値フィルター」から「指定の値以上」を選択
60点以上を表示するため、「60」を入力
数学の点数が60点以上の人だけ表示

これで、数学が60点以上の人だけ表示することができました。
「数値フィルター」を見ると分かるように、指定の値と等しい、指定の値以下、上位10名、のように様々な条件を付けてフィルターをかけることができます。

文字の場合は、「テキストフィルター」という項目があり、そちらでも同じように細かい条件を付けてフィルターをかけることができます。

また、フィルターの重ねがけも可能なので、「合計点が150点以上かつ200点以下」や「数学が60点以上かつ英語が60点以上」というように組み合わせて使うこともできます。


まとめ

いかがでしたでしょうか。ソートもフィルター機能も、より細かい設定をすることでデータを見やすく整理したり、必要な情報だけを確認したりすることができます。
これらの機能は、入力されているデータが多くなるほど便利になっていく機能だと思いますので、そのような時には積極的に使ってみてください。

【Excel】
例を使って解説!
IF関数の使い方

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Excelでは状況に合わせて様々な値を入力することがありますが、ある一定の条件で入力する内容を分けたいという場合もあると思います。
そんなときに使えるのがIF関数になります。
今回はIF関数がどういったものなのか、どのように使えばいいかを紹介していきたいと思います。


IF関数とは

最初に少し説明しましたが、IF関数とは「ある条件を満たしていたらAと表示、そうでないならBと表示」といったように、条件を満たしているかどうかで値を変えることができる関数になります。
これを使うことによって、簡単にデータを振り分けたりすることができます。


IF関数の使い方

まず、IF関数は「=IF(論理式, 値が真の場合, 値が偽の場合)」のように入力します。
「論理式」というのが、”AがBより大きい”という様な条件を表す式になります。
これを満たしていた場合に何を表示するかが「値が真の場合」、満たしていなかった場合に何を表示するかが「値が偽の場合」となります。

使い方の例

言葉だけでは少し理解が難しいところがあるので、実際に例を出しながら紹介します。
例では以下の表を使い、点数が60点以上の場合に「〇」、60点未満の場合「×」を入力するIF関数を設定します。

点数と、条件によって入力する内容を用意

実際の手順は以下の通りです。

  • 1. 結果を入力するセル(C2)を選択して「=IF()」と入力
  • 2. IF関数の中に(B2>=60,$E$1,$E$)と論理式と真偽の値を入力
     ※真偽の場合の値は、値が入力されているセル番号を入力
  • 3. 結果の列に問題なく表示されていたら、出席番号10番まで関数を適用
C2のセルにIF関数と論理式、真偽の場合を入力
IF関数を10番まで適用

今回の例ではテストの点数によって内容が変わるので、論理式に「B2に入力されている点数が60点以上か」を表す “B2 >= 60” という式を入力しています。
そして、60点以上の場合に表示する内容はあらかじめ用意してあるので、値が真の場合には “$E$1” を入力します。
同じように、値が偽の場合には$E$2” を入力します。


複数の条件を設定する場合

先ほどの例では「点数が60点以上かどうか」という1つの条件を設定しましたが、それ以外にも条件を設定したいという場合があると思います。
その場合に便利なのがIFS関数になります。

IFS関数もIF関数と同じように、条件を満たしているかどうかで表示を変えることができる関数になります。
IF関数との大きな違いは、論理式を複数記述できるため、複数の条件を指定して表示を変えることが可能な点にあります。
IF関数でも複数の条件を設定することは可能ですが、少し式が複雑になってしまう場合があるため、今回はこちらを説明しようと思います。


IFS関数の使い方

IFS関数は「=IFS(論理式1, 値が真の場合1, 論理式2, 値が真の場合2,…)」のように、条件の数だけ論理式と、その論理式が真だった場合の値を入力することができます。
注意点として、IFS関数は偽の場合の値を入力することができないので、偽の場合にあたる論理式を入力する必要があります。

使い方の例

では、こちらも実際に例を用いて説明します。
先ほどは60点以上かどうかで条件を分けていましたが、今回は「80点以上はA評価」、「60点以上はB評価」、「60点未満はC評価」と3つの条件で表示を変えるIFS関数を設定します。

条件によって変わる値を3つ用意

実際の手順は以下の通りです。

  • 1. 結果を入力するセル(C2)を選択して「=IFS()」と入力
  • 2. IFS関数の中に(B2>=80, $E$1, B2>=60, $E$2, B2<60, $E$3)のように3つの論理式と真の値を入力
     ※値が真の場合は、値が入力されているセル番号を入力
  • 3. 結果の列に問題なく表示されていたら、出席番号10番まで関数を適用
C2のセルにIFS関数と3つの論理式、真の場合の値を入力
IFS関数を10番まで適用

IFS関数では偽の値が入力できないため、IF関数の時とは違い、B2の値が60点未満の場合を表す “B2<60, $E$3” を入力する必要があるということに注意してください。


まとめ

いかがでしたでしょうか。IF関数も使える場面は多いので覚えれば作業効率が早くなると思います。
使い方に関しては少し複雑に感じるところもあるかもしれませんが、実際に使ってみることで理解が深まると思いますので色々と試してみてください。

【Excel】
最初に覚えたい
基本的な関数

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Excelを使いこなすために欠かせないのが関数です。
しかし、それが分かっていても、種類が多すぎて覚えきれなかったり、どのように使えばいいのかが分からないということもあると思います。
そこで今回は、まず最初に覚えてほしい基本的な関数を紹介します。


SUM関数

SUM関数は、ほとんどの方がご存じの関数だと思いますが、指定した範囲の数値の合計を計算してくれる関数になります。
例えば、商品の合計金額や物品の合計個数を表示する時などに便利な関数です。

使い方

実際に使う方法は以下の通りです。今回は簡単に1から10の値の合計を計算します。

  • 1. 合計を入力したいセルを選択し、「=SUM()」と入力する
  • 2. ()の中に、計算するセルを直接入力するか、計算する範囲を選択する
合計を表示するセルに「=SUM()」と入力
計算する範囲の選択
合計値が表示される

これで1から10までの合計値を計算して表示することができました。

マウスで範囲を選択する場合は、()の間にカーソルを合わせた状態でセルの選択をします。

また、SUM関数に関してはオートSUMというボタンがあり、それを使うことで、範囲まで自動で選択して合計値を出してくれる機能もあります。


PRODUCT関数

PRODUCT関数は、選択した数値の積を計算してくれる関数になります。
値段と個数を掛け合わせて合計金額を出すときなどに便利です。

使い方

実際に使う方法は以下の通りです。

  • 1. 積を入力したいセルを選択し、「=PRODUCT()」と入力する
  • 2. ()の中に、積を計算したいセルを直接入力するか、範囲を選択する
積を表示したいセルに「=PRODUCT()」を入力し範囲選択
積が表示される

これで、2つの数の積を計算することができました。


MAX関数

MAX関数は、選択した範囲の中で最大の値を表示してくれる関数になります。

使い方

実際に使う方法は以下の通りです。

  • 1. 最大値を入れたいセルを選択し、「=MAX()」と入力する
  • 2. ()の中に、最大値を求める数値の範囲を入力するか、選択する
最大値を表示したセルに「=MAX()」と入力し範囲選択
最大値を選んで表示する

これで、複数のデータの中から最大の値を表示することができました。


MIN関数

MIN関数は、選択した範囲の中で最小の値を表示してくれる関数になります
考え方や使い方はMAX関数とほとんど同じです。

使い方

実際に使う方法は以下の通りです。最大値を表示したものと同じ表で説明します。

  • 1. 最小値を入れたいセルを選択し、「=MIN()」と入力する
  • 2. ()の中に、最小値を求める数値の範囲を入力するか、選択する
最小値を表示したセルに「=MIN()」と入力し範囲選択
最小値を選んで表示する

これで、複数のデータの中から最小の値を表示することができました。


AVERAGE関数

AVERAGE関数は、選択したセルの平均値を計算してくれる関数になります。
毎月の平均を計算する時などに便利です。

使い方

実際に使う方法は以下の通りです。これも最大値と同じ表を使って説明します。

  • 1. 平均値を入れたいセルを選択し、「=AVERAGE()」と入力する
  • 2. ()の中に、平均値を求める数値の範囲を入力するか、選択する
最小値を表示したセルに「=AVERAGE()」と入力し範囲選択
平均値が計算される

これで、複数の値の平均値を計算することができました。


ROUND関数

ROUND関数は、セルの数値を四捨五入して表示させる関数になります。

また、入力する内容によって、小数点第何位で四捨五入するかということも設定することができます。

使い方

実際に使う方法は以下の通りです。

  • 1. 整数にした数値を入れたいセルを選択し、「=ROUND()」と入力する
  • 2. ()の中に、整数表示をさせたいセルを直接入力するか、選択する
  • 3. ()の中にセルの番号が入ったら、「,」で区切って0を入力する
セルに「=ROUND()」と入力し、変換したいセルを選択
選択したセルの後に「,0」と入力
小数点第一位を四捨五入して表示

これで、特定の値を四捨五入して表示することができました。

今回は3番で「0」を入力しましたが、ここに「1」を入力すると小数点第二位を四捨五入して、小数点第一位まで表示することができます。


まとめ

いかがでしたでしょうか。関数は難しそうであまり使っていないという人も、今回紹介したものを覚えるだけで作業効率は格段に速くなると思います。
基本的なものにはなりますが、使い方も特別難しくはないので、関数に慣れるという意味でもぜひ使ってみてください。

【Excel】
覚えておけば役に立つ
プルダウンの使い方

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Excelでデータの入力を行う時に、一つずつ文字や数値を入力していくのはとても大変だと思います。しかし、入力する内容がある程度決まっている、いくつかの選択肢の中から選んで入力する、といった場合は「プルダウン」機能を使うとより早く、より正確にデータを入力することができます。

今回はそんなプルダウン機能の使い方について詳しく紹介していきます。


プルダウンとは

プルダウンに関してはご存じの方が多いと思いますが、セルの中に入力する数値を、事前に用意したリストの中から選択できるようにする機能になります。
毎回キーボードで入力する必要がなくなり、作業効率が上がるだけでなく、入力内容の間違いも減らすことができます。


プルダウンの作り方

例として、今回は個人名の後にその人の出身地を入力できるようなプルダウンを作成してみます。
プルダウンの選択肢になるリストもあらかじめ用意しておきます。

出身地の入力欄と、入力するリストを用意

プルダウンの作成方法は2種類ありますので、それぞれ紹介していきます。

エクセルのシートにリストを作ってプルダウンを作成する方法

まずはあらかじめリストを用意してプルダウンを作成する方法です。
実際の手順は以下の通りです。

  • 1. プルダウンを作成したいセルを選択
  • 2. 「データ」タブを選択し、「データの入力規則」をクリック
  • 3. 「設定」タブの「入力値の種類」から「リスト」を選択
  • 4. 「元の値」の右側にある上矢印をクリック
  • 5. リストに使うデータを範囲選択して、下矢印をクリック
  • 6. 設定に問題がなければ「OK」をクリック
「データ」タブの「データの入力規則」を選択
「設定」でリストを選択し、「元の値」の上矢印をクリック
リストの内容を選択して、下矢印をクリック
内容を確認して「OK」
プルダウンを開くとリストの項目が表示される

これでプルダウンが作成できます。
セルを確認すると「▼」マークが出てきますので、そちらをクリックするとリストの内容が表示されます。

リストの内容が、追加されたり削除されたりした場合は、同じようにすれば範囲を再選択することができます。

エクセルのシートにリストを作らずにプルダウンを作成する方法

続いて、リストを作らずにプルダウンを作成する方法です。
リストありの場合の3番までは同じ手順なので、そこからの手順を説明します。

  • 1~3はリスト有と同じ
  • 4. 「元の値」の欄にプルダウンで表示させる項目を入力。項目の間は半角カンマ( , )で区切ります。
  • 5. 入力内容に問題がなければ「OK]をクリック
「元の値」欄に直接入力

これでプルダウンの作成ができます。

項目が増えたり減ったりした場合は、「元の値」欄の内容を変えればプルダウンの表示も変更されます。


連動したプルダウンの作り方

プルダウンは二つの項目を連動させた選択肢を表示することもできます。

例として今回はこのようなデータを用意しました。
出身地を選択すると、その地域出身の人の名前が表示されるプルダウンを作成します。

出身地と名前の入力欄とリスト

手順が少し複雑なので細かく分けながら説明します。

連動元の項目に名前を付ける

  • 1. リストから出身地が記載されているセルを選択
  • 2. 「数式」タブから「名前の定義」をクリック
  • 3. 「名前」のところに好きな名前(今回は出身地)をつけて「OK」をクリック
「数式」タブの「名前の定義」
「名前」に出身地と入力

連動される項目に名前を付ける

  • 1. 今回使うリストをすべて選択(出身地の名前も選択)
  • 2. 「数式」タブの「選択範囲から作成」をクリック
  • 3. 「左端列」のみにチェックを入れて「OK」
リストをすべて選択して「選択範囲から作成」
「左端列」のみチェックを入れる

連動元になるプルダウンの作成

リストを選択するところまでは、普通のプルダウンと同様です。

  • 1. 「元の値」の欄に「数式」タブの「数式で使用」から先ほど設定した「出身地」を選択
  • 2. 「元の値」に「=出身地」となっているのを確認し「OK」

これで出身地を選択するプルダウンの作成は完了です。

「元の値」に「数式で使用」から先ほどつけた名前を選択

連動されるプルダウンの作成

最後に名前を入力するプルダウンの作成です。こちらもリストを選択するところまでは同様です。

  • 1. 「元の値」の欄に「=INDIRECT()」と入力しカーソルを()の間に合わせて上矢印をクリック
  • 2. 出身地のプルダウンを作成した範囲を選択し下矢印をクリック
  • 3. 「OK」をクリックし「元の値はエラーと判断されます」と出てくるので「はい」を選択

※途中ででてきたINDIRECTとは、関数の一つであり、セルの参照を文字列で指定する関数です。
今回の場合は、出身地に何が入ったかで、名前の選択肢を変えるために使っています。

「元の値」に「=INDIRECT()」と入力して上矢印
連動元のプルダウンが作成された範囲を選択
「元の値はエラーと判断されます」と出てくるので「はい」を選択
東京を選択しているため「名前」には東京出身の人しか入力できない

これで連動したプルダウンの作成が完了になります。


まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はExcelでのプルダウン作成について紹介しました。
扱うデータの種類や、入力する数が多くなってくるほどプルダウンが便利になっていきますので、実際に作ってみてください。

【Excel】
これだけでOK!
今すぐ使えるExcel
ショートカットキー

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仕事で使う機会の多いExcel。普段から使いこなしているという人もいれば、今まであまり使う機会がなく、いまいち操作に慣れないという方もいると思います。

今回はExcelを使い始めたという人向けに、これだけ覚えておけば基本的な操作が効率よくできるというショートカットをまとめましたので、紹介します。

また、普段使っている方でも知らなかった内容があるかもしれないので、参考にしてみてください。


ショートカットの紹介

早速ショートカットについて紹介していこうと思いますが、Excelに限らず普段から使えるショートカットに関しては前回の記事で紹介していますので、ぜひそちらも見ていただければと思います。

https://ictdoctor.jp/ime%e3%81%a8%e4%be%bf%e5%88%a9%e3%81%aa%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%83%88%e3%82%ab%e3%83%83%e3%83%88%e3%81%ae%e7%b4%b9%e4%bb%8b/

基本操作のショートカット

まずはExcelの基本的な操作のショートカットです。マウスを使ってすることが多い操作だと思いますので、覚えると一気に効率が上がります。

「Ctrl」&「PgUp / PgDn」:シート移動

Excelで複数のシートを使っているとき、隣のシートにすぐ表示を切り替えることができます。

「Ctrl」 & 「矢印キー」:矢印方向にワープ移動

選択しているセルから矢印の方向に向かって列や行の端のセルに移動することができます。
データが入力されている場合は、最後のデータが入力されているセルに移動します。

A1を選択している状態
「Ctrl + ↓」を押すとA10のセルへ移動

「Shift」 & 「矢印キー」:矢印方向にセルを選択

今のセルからセルの選択範囲を広げることができます。

A1を選択している状態
押す矢印キーに合わせて範囲が
広がる

「Shift」&「Ctrl」&「矢印キー」:矢印方向にワープしながらセルの選択

今のセルからワープ移動した先のセルまで選択することができます。

「Ctrl」&「Space」:列を選択

今のセルがある列をすべて選択することができます。

「Shift」&「Space」:行を選択

今のセルがある行をすべて選択することができます。

「Ctrl」&「D」:上のセルを下にコピーする

コピー先のセルを選択して使うと、選択したセルの上のセルがコピーされます。

コピー先を選択
「Ctrl + D」で10行目の内容が
コピーされる

「Ctrl」&「R」:左のセルを右にコピーする

コピー先のセルを選択して使うと、選択したセルの右のセルがコピーされます。

コピー先を選択
「Ctrl + R」でB列のデータがコピーされる

「F2」:セルを編集状態にする

セルの入力状態と編集状態を切り替えます。
入力状態だと、矢印キーを押したときに隣のセルに移動しますが、編集状態だとセル内のカーソルが動きます。


「Alt」を使ったショートカット

Excelでは「Alt」キーを使うショートカットが多くあります。マウスではメニューバーから選択して行う操作も多いので、普段メニューバーから使っている機能があれば、それに合わせたショートカットを覚えると便利です。

「Alt」+「I」+「W」 / 「Shift」&「F11」:シートを追加

新しいシートを追加することができます。

「Alt」+「I」+「R」:行を追加する

新しい行を追加します。追加先にあった行は下にずれます。

「Alt」+「I」+「C」:列を追加する

新しい列を追加します。追加先にあった列は右にずれます。

「Alt」+「H」+「H」:セルの色(背景色)を変更する

選択しているセルの色を変更する表示が出てきます。選んだ色でセルが塗りつぶされます。

「Alt」+「H」+「F」+「C」:文字色を変更する

選択しているセル内の文字色を変更する表示が出てきます。文字が選んだ色に変わります。

「Alt」+「H」+「B」+「A」:格子線を引く

選択したセルに格子線を引くことができます。「A」以外のキーでも、特定の場所に罫線を引いたりすることが可能です。

格子線を引きたい範囲を選択
選んだ範囲を囲んだ線が追加される

「Alt」+「H」+「K」:数字の表示形式を桁区切りスタイルにする

数字を入力した際に、桁ごとに「,」で区切って表示することができます。
例:1000000 → 1,000,000

「Alt」+「M」+「U」+「S」:SUM関数を挿入する

選択したセルに合計値の計算をするSUM関数を入力することができます。
その後、足し合わせる値の範囲選択ができます。

選択したセルに関数を入力

ショートカットを覚える際に便利なキー

「Alt」/「F10」:ショートカットガイドを開く

「Alt」を押すと、どのキーで選択ができるかというガイドが表示されます。それぞれのキーを押すことでそこから先の操作についてのガイドも表示することができます。
普段使っている機能のショートカットを確かめたり、ショートカットのキーを忘れてしまった場合に調べたりすることができます。

「Alt」を押すとそれぞれに対応したキーが表示される。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は使う機会が多いと感じた機能のショートカットについて紹介しました。普段使っている機能がより簡単に使えたりするので、ぜひ試してみてください。
また、今回紹介したもの以外にもたくさんのショートカットがあるので、何度も使う機能がありましたら、そのショートカットについて調べてみると新しい発見があるかもしれません。

絶対覚えるべき
Windowsの
ショートカットキー

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普段パソコンを使っているとき、ショートカットを使う機会は多いと思います。
今回はその中でも、多くの場面で使える便利なショートカットを紹介します。


文字変換のショートカット

まず文字入力で使えるショートカットを紹介します。
文字の変換をするときは「変換」や「スペースキー」を使っている方が多いと思いますが、ファンクションキーでも変換ができることを知っていますでしょうか。
使っているキーボードで多少の違いがあると思いますが、下の写真のように「F 数字」で書かれているものがファンクションキーになります。

「F 数字」がファンクションキー

このファンクションキーの一部は押すことで文字を変換することができます。
その詳しい内容を以下で説明します。

「F6」:全角平仮名に変換

入力した文字を全角の平仮名に変換します。
複数回入力することで、平仮名の範囲を移動することができます。カタカナの状態でF6を押すと下の図のように変化します。

平仮名の範囲が変わる

「F7」:全角カタカナに変換

入力した文字を全角のカタカナに変換します。
F6と同様に複数回入力することでカタカナの範囲を移動することができます。

カタカナの範囲が変わる

「F8」:半角カタカナに変換

入力した文字を半角のカタカナに変換します。
F6、F7と同様に複数回の入力で範囲が変わります。

カタカナの範囲が変わる

「F9」:全角英数字に変換

入力した文字を全角の英数字に変換します。下の図のように日本語変換からでも英語に直すことができます。
複数回押すことで「小文字」→「大文字」→「先頭だけ大文字」と細かく変えることができます。

4回目からはすべて小文字に戻る

「F10」:半角英数字に変換

入力した文字を半角の英数字に変換します。
「F9」と同様に、小文字や大文字の変換ができます。

4回目からはすべて小文字に戻る

普段の操作で使えるショートカット

文字の変換以外にも、パソコンでは便利なショートカットがたくさん存在しています。
続いてはそれらの中でも、使用頻度の高いものをいくつか紹介します。

「ctrl」 + 「A」:全選択

すべての項目を一度に選択するショートカットです。
例えば表示されている文章を全部コピーしたい時など、マウスで範囲を選ぶ必要がないため、スムーズにコピーができるようになります。

表示されている内容をまとめて選択できる

「ctrl」 + 「Z」:操作の取り消し

直前の操作を取り消すショートカットです。
変更した内容を元に戻したいときや、消してしまった内容をまた表示されるということもできます。

「ctrl」 + 「X」:データの切り取り

選択したデータを切り取るショートカットです。
入力した文字や何かのデータを別の場所に移動させたい時などに使うことができます。

「ctrl」 + 「C」:データのコピー

選択したデータをコピーするショートカットです。
同じ文字を何度も入力したり、同じデータを使うときなどに使うことができます。

「ctrl」 + 「V」:データの貼り付け

データを貼り付けるショートカットです。
基本的にコピーや切り取りをした後に使われます。

「ctrl」 + 「F」:文字の検索

ウィンドウ内で文字を検索するショートカットです。
知りたい内容がページのどこにあるか調べたりすることができます。

「ctrl」 + 「S」:上書き保存

編集していたデータを上書き保存するショートカットです。
ウェブページを開いていると、そのページの情報を保存することもできます。

「Alt」+「Tab」:アプリケーションの切り替え

複数のアプリケーションを開いていた時に、それらを切り替えるショートカットです。
3つ以上開いていた場合はTabを数回押すことで、選択を切り替えることができます。

「Windows」+「E」:エクスプローラーを開く

エクスプローラーを開くショートカットです。
ファイルを探したり、フォルダの操作がしたい時などにすぐ開くことができます。


まとめ

いかがでしたでしょうか。ショートカットを使えるようになると作業がとても早くなるので、ぜひ意識して使ってみてください。また、今回紹介したもの以外にもたくさんあるので、気になった方は調べてみると新しい発見があるかもしれません。

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