フィッシング詐欺に気を付けよう。
その手口と対処法について解説
目次
インターネットは便利だけど、危険もある。
インターネットは大変便利ですよね。今や、ネット上でショッピングも銀行決済もできる時代です。
しかし、その便利さと引き換えに、サイバー犯罪にあうリスクもあります。
インターネットは便利なツールですが、一方、セキュリティ対策を取らないと、犯罪被害にあってしまう可能性のある、危険なツールでもあります。
今回はそんなサイバー犯罪のひとつ、「フィッシング詐欺」について解説します。
フィッシング詐欺は急増している
フィッシング対策協議会が公表している「フィッシングレポート」等によれば、スミッシングを含めた2021年中のフィッシング報告件数は52万6,504件とのこと。
コロナの影響でネットショッピングが増えた影響もあり、フィッシング詐欺被害の件数も近年急増しています。
フィッシング詐欺って何?
フィッシング詐欺では、送信者を偽装して、ニセモノの電子メールを送り付け、メール受信者を、ニセモノのサイトに誘導します。
偽メールを受け取った人の中には、クレジットカード番号、ユーザID、パスワードなどを偽サイト上で入力してしまうことがあります。
すると、大事な情報を盗まれてしまい、犯人は盗んだ情報を使って商品を勝手に購入するなどします。
情報を盗まれて、カードを勝手に利用されてしまうなどの被害にあってしまうという、ネットを使った犯罪です。
かつてはパソコンでメールを受信した際に行われるのが一般的でした。
しかし、最近はスマートフォンでの被害も増えています。
手口がますます巧妙化し、より注意が必要となっているのです。
フィッシング詐欺はどのように起きるの?
まず、フィッシング詐欺では偽のメールを送りつけて、本物のサイトにそっくりな偽サイトに誘導しようとします。
銀行やカード会社を偽ったメールを送り、見た目がそっくりで、URLも一見関係がありそうな見た目をした偽サイトへと誘導します。
メールの文面は、たいてい緊急性のある内容、お金がもらえるなどというウソの情報を書いたメールです。
気づかないで偽サイトへ誘導されてしまうと、カード情報を入力するよう求められます。
その結果、犯人は盗んだカード情報を用いてショッピングサイトなどで商品を本人になりすまして購入します。
後日、被害者にはクレジットカード会社からの高額な請求書が届くのです。
被害者は被害にあったことを後になって知ります。巧妙で怖い犯罪ですね。
フィッシング詐欺の対処法はどのようにしたらいいの?
金融機関提供のアプリを使う
金融機関が提供している専用スマートフォンアプリを使うことで、比較的安全にアクセスできます。
アプリを発行する際にも、グーグルやアップルの審査を経ているので、一定の信頼性があります。
ただ、アプリをダウンロードする際には、金融機関からもらったパンフレットなど、信頼のおけるリンクからアプリをダウンロードしたほうがいいですね。
信頼のおけるURLをブックマークして保存しておく
送られたメールの文面からクリックするのではなく、金融機関から提供されたURLを使うように心がけましょう。
金融機関から提供されたパンフレットなどに2次元URLがあれば、そこから読み取ってブックマークしておくといいですね。
金融機関にアクセスする際には、その信頼のおけるブックマークからアクセスしましょう。
SSL認証を取得していないサイトで個人情報を入力しない
SSLを用いたサイトでは、情報のやり取りが暗号化されます。
つまり、SSL認証のないサイトよりも安全性が高いです。
偽サイトはSSL認証のされていることを示す「カギ」のマークなどが、なかったりします。
SSL認証のないサイトで個人情報を入力しないことを心掛けましょう。
もし被害にあってしまったら?
もし被害にあってしまったら、フィッシングサイトに書いてある情報から電話してはいけません。
クレジットカードに書いてある番号など、信頼のおける電話番号から電話しましょう。
そして、一旦冷静になって、被害の状況をクレジットカード会社に報告してください。
また、普段からクレジットカードの明細書を確認することで、カード被害にあっていないか確認することも大事でしょう。
フィッシング詐欺対策をして、快適なネットライフを
このように様々なセキュリティ対策を心掛けることで、インターネットはより安全で、より便利なツールになります。
これからもインターネットに関する最新の情報をチェックして、快適なインターネットライフを送りたいですね。