【Kotlin】
API通信のログを
出力する方法
【okhttp】
Android, Androidstudio, Kotlin, PC, Windows
API通信関係の実装する際には、どのようなデータがやり取りされているのか?というログを見ることができると大変便利です。
そして、そのログを出力する方法としてokhttpを使う方法がありますので、今回はそちらについて解説していきたいと思います。
目次
okhttpとは
okhttpとはHTTP通信を行うためのオープンソースライブラリです。
これを使うことによって、Android標準搭載の機能を使うよりも簡単に通信を行えるようになります。
今回の説明ではokhttp3を使用します。
ログを出力する方法
では早速、ログを出力する方法を解説します。
build.gradleへokhttpを追加する
まず、ログ出力をするために必要な内容をbuild.gradleのdependenciesに追加します
dependencies { implementation platform("com.squareup.okhttp3:okhttp-bom:バージョン情報") implementation "com.squareup.okhttp3:okhttp" implementation "com.squareup.okhttp3:logging-interceptor" }
OkHttpClientを設定する
OkHttpClientでランタイムの設定と一緒に、「.addIntercepter…」の箇所を追加します
val okHttpClient = OkHttpClient.Builder() .connectTimeout(1, TimeUnit.MINUTES) .writeTimeout(1, TimeUnit.MINUTES) .readTimeout(1, TimeUnit.MINUTES) // ログを出力させる設定 .addInterceptor(HttpLoggingInterceptor().apply { level = HttpLoggingInterceptor.Level.BODY }) .build()
以上で完了です。
出力結果
実際に出力してみるとOkhttpからのメッセージが吐き出されるようになっていると思います。
下の画像では、赤い部分にurlなどの情報が出力されています
これによって、通信の様々な内容が出力されますので、知りたい内容についてどのようなメッセージが出ているのか確認してみてください。
Timeoutの設定
ログの出力方法については以上になりますが、補足として Timeout の設定について解説します。
今回の場合 Timeout は先ほどの okHttpClient 中の「.〇〇Timeout()」という箇所になります。
これによって、実行した処理が完了しない場合、途中でその処理を終了することができます。その際、完了までどの程度待つのかを「(数値, 時間の単位)」で設定できます。今回の例ではそれぞれ60秒間と設定しています。
また、Timeoutにはいくつか種類がありますので、それらを紹介します。
connectTimeout
connectTimeout はクライアントとサーバーが接続する時、相手から応答があるまで何ミリ秒待つのか?を設定できます。設定した時間内に応答がない場合は接続が終了します。
writeTimeout
writeTimeout はデータの書き込みをする際に、書き込み処理が完了するまで何ミリ秒待つのか?を設定できます。設定した時間内に完了しなかった場合は、データの書き込みを終了します。
readTimeout
readTimeout はデータを取得する際に、データの取得が完了するまで何ミリ秒待つのか?を設定できます。設定した時間内に完了しなかった場合は、データの取得を終了します。
もしTimeoutをきちんと設定しないでいると、すぐに処理が終了させられてしまったり、処理に膨大な時間がかかってしまう時に延々と待つことになる可能性もあるので、場合に合わせて設定することをお勧めします。
また、今回はクライアント側からの設定になりますが、サーバー側から通信を行う場合は、サーバー側でTimeoutを設定することも可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。方法としては難しい内容ではありませんが、とても便利な機能になっていますので、API通信周りの実装を行う際などにぜひ参考にしてみてください。