クラウドに対するオンプレミスとは
目次
オンプレミスとは
そもそも、オンプレミス(on-premises)とは、
「on the premises」敷地内/建物内で という意味の英語で、
敷地内にサーバなどのハードウェアや、ソフトウェアがある状態です。
対して、クラウド(cloud)は雲であり、
それらが空に浮かんでいるため、どこからでもアクセスできるというイメージです。
オンプレミスでの運用は、自社のサーバなどに情報システムをインストールして利用する形態で、
クラウドサービスの利用が広まるまでは一般的なシステムの運用形態でした。
ハイブリッドクラウド
オンプレミスかクラウドか、どちらかの選択だけでなく、
併用することでセキュリティや利便性をコントロールすることもでき、
オンプレとクラウドを併用することをハイブリッドクラウドと呼びます。
オンプレミスの特徴
- ✅自社でサーバーなどのハードウェアを設置・管理
- ✅高度なセキュリティを保持
- ✅高いカスタマイズ性
自社でサーバーなどのハードウェアを設置・管理
オンプレミスは、システムを自社内で構築する必要があります。ハードウェアとソフトウェアの両方を自社で準備し、必要なライセンスを取得しなければ、システムを構築することはできません。
ソフトウェアにはライセンスの取得・インストール、ハードウェアには付属の機器が必要です。それらを含め必要なアイテムを自社で準備しなければならないためイニシャルコストが高額になり、物理的なスペース確保、納期の管理、システムを管理するスタッフも必要になります。
高度なセキュリティを保持
オンプレミスであることが必ずクラウド環境よりセキュリティが高いということではありませんが、オンプレミスは、自社が所有する機器によってシステムが構成されているため、自社独自の高度なセキュリティ対策を自由に行うことができます。限定された空間での運用により、外部からの攻撃も受けにくくなります。また、自社システムであるため、利用制限も自由自在に調整できるなどセキュリティ レベルのコントロールが容易に行なえます。
高いカスタマイズ性
オンプレミスのカスタマイズ性は非常に高く、制限がないといっても過言ではありません。既存システムとの連携対応も容易です。
また、システムの仕様を自由に決められることに加え、他企業とシステムやインフラを共有することもないため、安定した運用が可能となります。
ただし、相応の予算と構築期間、エンジニアなどの人材の確保が必要となります。これらの要素が許される限り、社員の要望に応じたシステムの構築が可能です。